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はてなダイアリーではナキムシジュリエットというブログでした

INVOICE『Cycles of History』

Cycles of Histo
●INVOICE『Cycles of History』(1995/06/28)
おとついの夜にこのアルバムが聴きたくなって引っ張り出した。INVOICEってアーティストをご存知な人はどのくらいいるのかなぁ?ってtomobrickも彼らの事はほとんどしらない。アルバム3枚だけを残して活動を休止してしまった、Vo高木隆次とG松井智孝からなるユニット、あと関西出身、そのくらいしか知らない。
彼らの音楽との出会いはラジオだった。当時中学生だった私は毎晩ラジオを聴きながらお風呂に入ったり、勉強したり、眠ったりしてた。そしてその時にAMでよくかかっていたのがINVOICEの“メモリー”って曲だった。どきどきするようなイントロのギター。1度聴いたら忘れられないようなフックの効いたメロディ。ちょっと鼻にかかったようなヴォーカル。単純にいい曲だなぁってすごい思った。
なんでこんなにかかるのかなぁと思ってたら、カルビーのポテトチップス(多分夏ポテトだったと思う。)のCMに起用されてたからなんだ。TVやラジオから流れる度に、すごくシングルが欲しくてしかたがなかったけどお金がなくて買えなかった。だからラジオから流れるこの曲をテープに録音したの。ちょうど、『Cycles of History』リリースの時で、“メモリー”と共に、アルバムの曲“輪廻”もラジオで流れたから一緒に録ってて何度も何度も聴いた。この“輪廻”って曲も衝撃だったなぁ。詞がね。でもすごい心に響いた。
で、このアルバムを手にすることができたのはほんの数年前だと思う。『Cycles of History』。全18曲というボリュームの1枚。基本的にVoの高木隆次が作詞作曲をし、インスト曲はGの松井智孝がかいている。聴いていて思うのは、高木さんは心を揺さぶるようないいメロを書くなぁってことだ。ちょっとベタベタなキャッチーさがいいのである。ソングライティングに長けてるアーティストだと思う。正統ポップスのような曲もあれば、時折激しめのギターソロやリフがあるロックテイストの曲もある。あと後半にはアコースティックピアノを軸にしたミディアムナンバーに変わってくるのも面白いし。全編通してプログラミングを多用してるのもの特徴かもしれない。Historyという壮大なテーマにそって、色んな風土や場所を感じられるような楽曲に仕上がってると思う。エキゾチックな曲や、ワルツなんかもすごく面白いし。
でもちょっと18曲は多いかなぁ。テーマーが壮大なだけにこれだけの楽曲を詰めたんだと思うけど。最初と最後はすごくインパクトがある作品なの。途中のミディアムテンポの楽曲をもう少し絞ればスマートで聴きやすいような気がするんだけどなぁ。あと、あんまり1995年に出た作品には聴こえないかんじがする。もう少し昔、80年代後半って感じだなぁ。tomobrickはそこがよかったりするんだけど、売れなかったんだろうなぁって思う。残念。
おすすめ曲
②永遠の大陸→シングル曲。この曲も聴いてると頭の中をグルグル回ってくる。詞はこの作品の中核をなしてると思う。名曲。
⑤旅〜時間の章〜→冒頭はピアノが美しいミディアムバラード。サビから入る熱いギターが◎そうる透が参加してたりする。
⑥午後の調べ→ワルツ調の曲。ごきげんな1曲。
⑯メモリー→文句なしの名曲。今聴いてもいいなぁと思える。
⑱輪廻→例えば僕が死んでしまう、という印象的なフレーズで始まる。中学生の時は、郄木さんの声が急にかすれたりするので、声質を変えて歌ってるのかと思ってた。実際はゲストボーカルがいるの。SHOW−RI、尾崎ジュン、Boogie Burnsという3人。存じ上げませんが、突拍子のないところで4人のボーカルが入れ替わるのが面白い。コーラスもいいし。ぜひぜひ聴いて欲しいバラードの名曲です。