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はてなダイアリーではナキムシジュリエットというブログでした

雪之丞変化。


御大いわく“お正月にぴったりで華やかな作品”とのことでしたが・・・けっこう暗かったねというのが第一印象でーす。いや、歌舞伎のシーンとかはもち華やかでしたけども。それ以外は復讐劇だけに内容も悲しげだし、夜の場面も多かったですし。けども、闇夜の中の雪之丞と戸田さん演じる浪路の元に忍び寄る赤ライトの下の雪之丞はすごく妖艶で美しかったです。個人的にはかつらをつけていない化粧中の雪之丞が一番好きかな。白化粧で表情がわかりにくいかと思いきやその反対で、目の動きなどで感情が見て取れて、滝ちゃんすごい!と思いました。よかったです。
で、闇太郎と雪之丞2役とのことでしたが・・・2役する必要あるかなぁとちょっと*1。闇太郎は別の役者立ててもよかったんじゃない?その方が個人的にはストーリーにのめり込めたような気がしますが。本来、雪之丞変化ってのは1人2役なもんなんでしょうけどね。ヲタとしてはそりゃ嬉しいですよ。滝ちゃんがうじゃうじゃしてて、色んな表情の御大が見れて。でもそうでない方にはどうだろうと要らぬ心配を。でも滝ちゃんはしっかり2役演じ分けれてましたよねー。声色も何もかも。だから見にくいってことはなかったのかしら。男らしい闇くんは滝ちゃんらしさがよく出てましたしね。かっくいかった。
そして、歌舞伎シーン。歌舞伎のことはぜーんぜん分からないのですが、数ヶ月であれだけやりとげた滝ちゃんはやっぱりすごいんじゃないかと思います。今までの義経さま・お城の経験や、日々の努力のなせる業だなぁと。誰にもまねできない雪之丞変化になったなぁ。すげーなぁ。鷺娘を舞うお姿もジーンときましたね。後悔を胸にしつつ儚くも強く美しい舞でした。
それからラストの鏡の部屋。鏡が割れてキラキラガラスが舞う演出は綺麗でしたね(もみじはちょっとなぁ・・・)黛さんらしいというか。義経ー!ってなりました。あとは、殺陣もよかったなぁ。舞うような殺陣を目指したそうですね。後半の毛を下ろし母親に代わった姿での殺陣がかなり素敵でした。師匠に全てを打ち明け悔いる演技も引き込まれましたし、最後の闇太郎との別れのシーンも切なかったなぁ・・・。あの闇太郎の表情と雪之丞の涙がかなり心に残ってます。1時間45分。単純なストーリーでゆっくり流れるので一緒に見てた両親的には少々間延びするようでしたが、ヲタ的には一瞬たりとも目が離せなかったです。この経験がまた一つ御大を成長させてますよね。ありがとうNHK!!そしてお疲れ様でした滝ちゃん。この作品での成長と滝沢歌舞伎を拝見できる日を夢にみております♪
あ、写真は大晦日に仕事から帰ってきたら机の上にそっと置かれてました。○→滝沢。父の優しさです(笑)

*1:ひばりさんは3役とか?