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BRAHMAN『THE MIDDLE WAY』

BRAHMAN『THE MIDDLE WAY』(04年)
THE MIDDLE WAY
まずはジャケット。ピサの斜塔凱旋門、ピラミッド、ニューヨーク、ローマ、中国・・・そして東京タワーが円状に並び、その真ん中に位置するBRAHMANの文字・・・これがタイトル『THE MIDDLE WAY』・・・中道を意味しているのだろうか?国、民族、を越えた音楽性を打ち出してきた彼ららしいジャケットだ。
彼ら特有の変則的なメロディー、そして動と静のダイナミズムは今作『THE MIMIDDLE WAY』でも健在だ。いやこれまでの作品よりもより一層際立っているかもしれない。試聴をし、1曲目の“The Void”のギターソロに泣きそうになった。かっこ良すぎる。この1曲を聴いて買わずには居られなくなったtomobrick。BRAHMANをよく聴いていた頃の血が騒ぎ出したようだ。
彼らの世界観は、民族音楽の要素を取り入れ、どこかもの悲しく激しくそしてなにより熱い…それでいてメロディアスな部分もしっかり持っており、どんどんと引き込まれるていく。今作でもそれは変わりない。(やや前作では凝ってたコーラスが少なかったりするけど・・・。)2〜3分の曲がほとんどだが、決して、陳腐ではなく、その楽曲の展開に圧倒される。また、日本語詞の曲が英詞と半々と前作よりも多くなっている。
4曲目の“Double-Blind Documents”8曲目の“A Piece Of BlueMoon”のようにこれまでのBRAHMANらしい曲もあるが、それ以外は前作と違いかなりバラエティに飛んだ楽曲でちょっとびっくりした。それだけこの3年間で色んな表現法を身につけたということだろう。でもそこにはちゃんとBRAHMANの世界観が存在しており、彼らの楽曲として成立しているのである。BRAHMANの4人だからこそできる様々なサウンドアプローチの成果が見事に楽曲に反映されている。それぞれのメンバーが、それぞれの持ち場で確実に勝負してるのだ。今までのtomobrickの中のBRAHMAN像はやはりTOSHI-LOW(Vo)の存在感があまりにも大きすぎた。あの神懸かった彼のステージパフォーマンスがBRAHMANの魅力ではある。でも、今作ではそれ以上に、各メンバーの必要性を感じることができた。臨場感溢れるサウンドはライブでぜひ生のライブで聴いてみたい。(チケットが取れたためしがないけど・・・)
12曲目の“Show”では、『生き様を提示しろ』と歌われてる。また『微細な過去の誇りと追憶に縋らず 今 その瞬間を提示しろ 姿を道を・・・提示しろ』この詞はまさに今作でのBRAHMAN自身を表しているのだろう。この『THE MIDDLE WAY』というアルバムを通して、彼らはの“今の生き様”は確実に提示された。かなり力強い傑作だ。今後の活動が楽しみである。自分たちのスタンスと信念を持ち、自分達のペースを守ってこれまで通り活動して欲しい。
tomobrickのお勧め曲
①The Void③A White Deep Morning⑥Far From…⑧A Piece Of BlueMoon⑪Trees Lining A Street⑫Show