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はてなダイアリーではナキムシジュリエットというブログでした

THE JIZZ MONKS『From Maximum Love〜Very Best of The Jizz Monks』

THE JIZZ MONKS

“THE JIZZ MONKS”このバンド名を聞いて、どれくらいの方から『あぁ〜あのバンドね』なんて言葉が出てくるのだろうか??ご存じない方が多いのでは??よっぽど関西のインディーズシーンに精通してるか、関西の劇団が好きな人ぐらいにしか知られていないような気がする。元リリパットアーミー所属、現piperのあの人。髪型が超個性的なあの人。そう、THE JIZZ MONKSは僧正こと山内圭哉さんがVo&Gをつとめるバンドだ。役者としての彼は今や、関西だけに留まらず、ここ数年色んな劇団の公演に呼ばれまくっている。役者としてのキャリアは子役からだからけっこうなものだ。そしてそれと並行して音楽活動もしているのだ。
tomobrickは役者としての山内さんしか知らなかった。2cheatの芝居でギターを弾いてる姿を見てはいたが・・・一度聴いてみたいとは思っていたものの、その機会を逃していた。そしてそして先週の金曜、ついに『From Maximum Love〜Very Best of The Jizz Monks』を手にする事ができたのだ。
まずCDの帯には・・・ジャズメタル+へヴィAORなるジャンル確立と。そして大きく
『もう・・・聴いてくれるな。』
の文字。そのくせ、中には
『どうかあなたに受精しますように・・・』
なんて書いてある。どっちや!!とつっこみつつ聴いてみる。・・・・正直、びっくりした。へっ??なんだよこれ!!!はい、間違いなく受精いたしました。
とにかく、山内圭哉の声がいいことにびっくり。彼のボーカルがこれほどのものだとは思ってなかった。期待以上。顔もイイけど、声もイイのかっ!!カッコイイ!!95年、96年といったバンド初期の声はまだ若さが残るが、その反面音がかなり攻撃的である。バンド初期はハードコア&メタリックな要素が強いように思う。そして年代を追うにつれ、ジャズの要素や時にはスパニッシュ風のギターフレーズも出てきたりし、メロを意識した音づくりになってるように思う。いわゆるミクスチャーバンドなんだろうけどtomobrickが今まで聴いた事の無い新鮮さがある。一筋縄ではいかない感じ。けっこう曲調も変則的である。なるほど、なんでもありのバンドだと謳ってるだけある。
そして、tomobrickが受精した要因として強いのが、ラウドな音の中にも確実に心をグッとつかむメロが存在するところである。その上キャッチーなメロに絶妙なコーラスも入ってくるのだ。好きだーこういうの好きだー!!ガシガシ鷲づかみである。かなりのツボ。普段の色んな媒体でのコメントを見ると、すごい下ネタの多い僧正なので、歌詞もけっこう際どいのか?と思っていたが、すごいまともな事を歌ってるし、『俺』じゃなくて『僕』なのである。これにもびっくり。あとけっこう英詞の曲が多かった。それはそれでよし。日本語詞とのバランスも◎よく役者と並行してできるもんだ。これからますます忙しいだろうけど、楽しみなバンドだ。
お気に入り曲→③No Fear⑤阿呆の王⑩Just One Soul⑪Butterfly with Cheese⑫I'm Ugly⑬サボテンと馬刺しと君
アルバムの邦題、『持てるだけの愛をもって〜名曲集〜』その名の通り、名曲集である。素敵なアルバムに出会えて感謝。tomobrickがとやかく言っても伝わらないような・・・とりあえず、興味のある方聴いてみては??ハードコア、メロコア好きな方。ぜひぜひ。既存のシーンに満足してない方も。ぜひぜひ。
最後に『発熱!猿人ショー』見た方。この音楽を聴くと、『言葉糺くん』がやってる音楽だとは思えないでしょうなぁ・・・