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はてなダイアリーではナキムシジュリエットというブログでした

東京事変『大人』

大人(アダルト) (初回限定盤)(DVD付)

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東京事変『大人』(2006/01/25)
♪秘密
この曲はライブで聴いたのですが、こんな曲だったか?という感じ。まぁでもこれは新生東京事変の音だしね。全然違うものなのかなー。変則的なリズムに艶っぽい林檎の声がのる。ジャジーでグルーヴィーな感じのアレンジに脱帽ですよ。最後まで展開が全く読めません。カッコいいなー。これ伊澤さんのお仕事ですよね。なんかアレンジとかはほとんど伊澤さんがしたとかインタビューでよみましたよ。すごいな・・・。

♪喧嘩上等
たたみかけるようにかすれ混じりの声で軽やかにかっこよく、時に可愛く歌う林檎。スキャットもカッコいい!最初の日本語詞がなんだかフランス語かなんかヨーロッパ系の言葉に聞こえるから不思議。

♪化粧直し
いきなりのボサノバに驚いてしまいました。引き出し多いなー。あえて日本語でやってるのもいいと思います。かなりムーディーで大人色が出ている楽曲に仕上がってます。林檎の声も明るくて艶っぽい。最後はいきなりのデジタル音にビックリしますが、普通のボサで収まらないのが彼らの魅力かな。

♪スーパースター
あれ?こんな静かな始まりだったっけ・・・という感じですが。極力楽器をおさえて、林檎のちょっと切ない声が強調されてるのがいいなぁ。そしてサビへの情熱的な展開も◎。“スーパースター”のハモリがたまんない。

♪修羅場 adult ver.
シングルとは違う修羅場です。シングルにあった打ち込みがなくなってる!あの打ち込み音は正直ガチャガチャしていらないなーと思ってたので(汗)このアルバムVerの方が好きだなぁ。そしてサビのコーラスのハモリが林檎じゃない!(よね?)誰だろうなぁ?伊澤さんだろうか、浮雲さんかしら?あと間奏のガットギターもなくなっておりました。ということでラストも変わってまして、ディレイとループ音が異世界に連れて行ってくれるような感覚に。そして雪国への流れが秀逸。アルバムVerでしっかり変えてくるなー。

♪雪国
まさにタイトルを表すような冷たい感じピアノの音。そこに透きとおるような林檎の声が乗ります。演奏も林檎の声もだんだん力強く情熱的になっていきますよ。最後には打ち込みが。このアレンジも一筋縄ではいかないなぁ。脱帽しちゃうわ。私好みです。

♪歌舞伎
ジャズロックっていうの?エフェクトされた声。スクリームすることもなくフェイク交じりにカッコよく歌いあげる林檎に大人を感じます。2分弱の曲ですが、めちゃめちゃかっこいいですよ。英詞です。

♪ブラックアウト
音的には“遭難”に近い感じだなーと思いました。こちらでもクラップが随所に。キラリと光っております。アップテンポな1曲。

黄昏泣き
ジャジーなピアノにのせてゆったりと歌う林檎。まさに大人。ジャズバーで流れててもなんの違和感もないですよ。優しいトランペットの音色と控えめなギターが◎。

♪透明人間
名曲ですな。ライブで1回聴いただけでもそのキャッチーさに驚きましたが、あらためて聴いてほんとにいい曲だなぁと。林檎の歌い方の愛らしさと女性らしさが好き。あと滑り出すように軽快なピアノがいいのよ。伊澤さんのピアノの音色好きだなぁ引き込まれる。そしてクラップも楽しい。今にも一緒に歌いたくなってくるような曲。これ前の事変Verとの違いを聴き比べたいなぁ。DVD見ないとね。

♪手紙
ストリングスが入って荘厳な感じです。また違った大人の色が。林檎の声もなんか優しいなぁ。今までの林檎ならもうちょっと感情的に歌ってたかもという曲だけども。詞がちゃんと手紙になっています。もうちょっと余韻を残す感じで終わりそうだけど、それもなく。潔い感じ。

買ってからというもの、回しまくってます。ずーっと聴いていても全然飽きなくて、しんどくならないんですよ。何回も求めてしまいます。明らかに前作とは質感が違う今作。その名も『大人(アダルト)』。色んなタイプのアプローチで大人な匂いを存分に漂わせながら、大人の世界へと誘ってくれる1枚です。音としてのまとまりもすごくあって、バンドとしてしっかりしてるなーという印象です。私、伊澤さんのピアノが好きだなぁ。なんか丸い感じが好きですよ。新生東京事変のライブみたいなぁ。取っておけばよかったなぁとちょっと後悔。