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はてなダイアリーではナキムシジュリエットというブログでした

映画『陽気なギャングが地球を回す』

5月13日から全国ロードショーの始まった“陽気なギャングが地球を回す”を見てきました。面白かったですよ!!映画を見に行くこと自体あんまり得意じゃない私ですが、久々に自分の中でヒットした作品かもです。見に行ってよかったと思いましたもの。
とにかくストーリーが明快でわかりやすくも意外性もちゃんとあって。小ネタが散らばってたり、笑っちゃうところも多数。登場人物同志の会話のやりとりも面白い。映像を見ていてつまんない〜なんて思う場面は一切なかったです。無駄がないというかね。放映時間も私にはちょうどいいし。いやー爽快でした。まさにスカッとする映画ですよ。(以下ネタばれちょっとあり。自分用メモなので内容は親切ではありません。)
出演している役者はかなり豪華。ギャング4人を演じるのは大沢さん(成瀬:嘘を見抜ける。役所勤務。)京香さん(雪子:体内時計の持ち主。一人息子がいる。)佐藤さん(響野:ロマンを求める熱い演説家。喫茶ロマン経営。)松田くん(久遠:スリの名人。動物を愛する学生。)。それぞれのキャラ付けがしっかりしていてるので、映画を見進めるのになんの支障もなかったですよ。そしてギャング4人の銀行強盗の手段ですが、まずはカウンターにのぼりピストルを1発。そしてお客を一箇所に集めます。そして成瀬が支店長の嘘を見抜いたり、久遠がスッたりして金庫の鍵をゲット。金庫を開けお金をアタッシュケースにつめます。その間に響野はカウンターに立って演説をしてるのですよ。けっこう固い演説なんだけどこれがまた楽しい。お客さんの中には演説を聴いて思わず拍手を送っちゃってる人もいたりしておもろ。そして時間になると外で正確な体内時計を持ち合わせた雪子が車でやってくるのよ。それから銀行強盗をする時の格好がサングラスにスーツだったり、ちょっとサイケな感じの服だったりするんだけど、これがまた4人揃うとかっこよいのだなー。個人的には銀行強盗をイメージしてるシーンの黒いスーツがよかったです。
脇を固める役者も実に豪華。玩具屋だけど、実は銃や車を作り提供してたりする田中商店の店主に古田さん。成瀬の上司に大人の松尾さん。いつも書類を山のように積んで運んでは落としてるのがおもろ。あと警官オタクの役が阿佐スパの中山さん。ちょっとへにゃへにゃで気持ち悪いニセ警官がよく似合ってる(笑)で雪子の元恋人で一人息子の父でもある地道にカビ人間*1・・・もといナイロン100℃の大倉さん。響野の年下の嫁に加藤ろーさ。彼女もめちゃかわゆ。
話で面白かったのはやっぱり銀行強盗のシーンがカッコよいところと、常に演説口調で話すロマン溢れる男響野のキャラとか、車で人をはねてしまってアタフタする響野の姿、お互い意識しながらも正直になれない成瀬と雪子、この2人のキスシーンのカメラワーク&音楽もすごくよかった!そして最後の練りに練られた成瀬の銀行強盗の策にはあっと驚かさましたよ。本当に成瀬は撃たれて息絶えたかと思ったもの。なんか湿っぽく終わっちゃうのかよーと思いましたが、そこはやはりエンターテインメント映画。田中商店作の血のり入りの鉄砲だったというね。地道=神崎というのも、頭回らない私は全然わかりませんでしたねー。そして最後の久遠にしてやられる点もね。よいよい。あとはエンドロールでも響野の演説が入ってました!最後までくまなく面白かったです。何も気負わずとにかく楽しく笑って爽快な気分になれる映画ですよ。オススメ。原作があるということなので読んでみようかしらねー。そうそう、音楽もすごくよかったですよ。最後のワダアキコにはびっくりしましたけども。

*1:私と妹の間では大倉孝二=カビ人間呼びです。もうこれは何年も前からかわんない。