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吉川晃司"LIVE GOLDEN YEARS TOUR 2004"

tomobrick2004-12-26


KOJI KIKKAWA 20th Anniversary "LIVE GOLDEN YEARS TOUR 2004”
2004.12.22(水)大阪厚生年金会館大ホール (1階K列64番)
今年のバレンタイン、2月14日の日本武道館公演で20th Anniversary が幕開け。その後、村上ポンタ秀一氏、後藤次利氏を迎え最強3ピースロックバンドのツアー“INNOCENT ROCK”・・・吉川晃司の言葉で言うなら“裏ツアー”を敢行。この裏ツアーやセルフカバーベストの制作であえて刺激・緊張を自分自身にあたえ、一回りも二回りも大きくなった吉川晃司。そして彼が次に向かったのはこの"LIVE GOLDEN YEARS TOUR 2004"=表ツアーである。
上手く言う言葉が見つからない、とにかく確信を持って言えるのは20周年を締めくくるのには(実際は来年も2公演&武道館までツアーは続くが・・・)文句の言いようがないツアーだということだ。吉川晃司の声の魅力、ステージパフォーマンス、そして選曲に至るまで素晴らしいと思った。20周年だからってステージ上にきらびやかなセットはなかった。そんな飾りよりも仕掛けよりも何よりも歌っている吉川晃司の姿が美しかった。動く指先・観客を煽るような表情・心を揺さぶる低音に極上のファルセット・タイトな足の動き…これぞまさに吉川晃司だ!!私が求めていた吉川晃司の姿がそこにはあった。
選曲に関して言えば、序盤はSMS時代、Complex以前までのシングル曲を中心に、今年出したセルフカバーのアレンジで披露。途中アコースティックな時間もはさみつつ、Complexの代表曲も外さず披露。そして最後はやはりライブで盛り上がる代表曲で固めるというすさまじい嵐のような選曲だった、長年のファンの人、そしてまだファン歴2年そこらの私のような人、そして最近吉川晃司を聞いていなかった人でも楽しめる内容だったように思う。彼が20年間人生の本番として汗を流してきたライブの軌跡を見るようなそんなライブだった。

SE〜賛美歌が流れ荘厳な雰囲気

1. Mis Fit
このイントロは本当にぞくぞくさせてくれる。曲が始まっても吉川晃司の姿がない。“孤独に微笑むナイトクラバー”の所で吉川晃司にライトがあたる・・・2月の武道館でもやってた登場の仕方だ。でも何回みてもいい!衣装は薄いパープル?グレー?色のスーツ(わからなかった・・・)にシャツ、黒のサングラスをかけて登場。声が絶好調だ。髪の毛・・・ちょっと伸びてるなぁ・・・。セットはタワー状の鉄塔?の上にライトが付いているものが4本バックに並んでいるだけ。かなりシンプルである。
MC→今日は懐かしい曲をやります。その当時の自分自身の色んな出来事を思い出して聞いてほしい・・・

2. にくまれそうなNEWフェイス
3. YOU GOTTA CHANCE 〜ダンスで夏を抱きしめて
この2曲は有名曲だし、ここ数年TV等で披露しているので演奏も歌もかなり板についてる。今の吉川晃司がやっても新鮮だ。ユーガッタではギターを持って熱唱。これはお決まり。

4. サヨナラは八月のララバイ
こんな寒いのに、夏の曲が続けて演奏されるとは・・・かなりびっくりしたが、20年のキャリアの中では必要な名曲。

5. RAIN-DANCEがきこえる
しっとりと大切に丁寧に歌い上げていた。水色の照明が印象的だった。

6. キャンドルの瞳
これほどまでSMS時代のシングル曲をフルコーラスで続けて披露するとは思っていなかった。その時代を知らないtomobrickにとっては感激だ。こちらはセルフカバーベストVerだった。黄色の照明が斜めから差し込む感じが印象的だった。この曲が終わり間髪をいれずSEX CRIMEに。

7. SEX CRIME
おぉ〜吉川さんこの曲好きなんだなぁ〜って感じだ。2月の武道館でも披露してた。tomobrickは好きでもなく嫌いでもなく。サビ前のBメロが好きだったりする。吉川さんばこの曲でサングラスをやっと外す。左右の花道にも近づく。煽る煽る。

8. HOT LIPS
これもComplex以前の曲。この曲が終わり後ろを向く吉川晃司のスーツは汗でびしょびしょだった。この汗を見たとき吉川晃司のこのライブにかける姿勢、意気込みが伝わってくるようで嬉しくなった。ここで、汗でびしょびしょになったと言ってジャケットを脱ぐ吉川さん。手にアコギを持ち椅子に座る。

9.Baby Baby
この曲はシングルにしようかとも思った、と言って始まったのがBaby Baby。吉川さんがアコギでバックメンバーはそのまま。これも夏の曲ですなぁ。アルバム『FOREVER ROAD』の収録曲。詞も曲もかなーり好き。単純に飛び上がるほど嬉しかった。

10. せつなさを殺せない
そして座って聞いてくれと吉川さん。この曲の後は休む時間ないから(笑)と言ったのでみんな座って聞き入る。吉川晃司がアコギ一本で歌い上げる“せつなさを殺せない”。あぁやっぱりtomobrickはこの曲が好きだ。そう確信。そしてオリジナルよりも艶っぽくしっとりとのびやかな声が会場全体を包む。この曲の歌詞を噛み締めて聴いていたら感動していつの間にか泣いてた。周りなんか気にしない。泣けた。最後のコーラス部分で観客が“愛しいお前に〜”って一緒に歌いだした時、吉川晃司と会場が一体になった。この瞬間がほんとに素晴らしかった。

終わらないSun setのインストVer“Endless Sunset”がかかり、ちょっとした休憩みたいな感じになる。黒のジャケット(光に当たるとちょっとキラキラしてる)にパンツは多分同じ、黄色のレンズ(多分)のサングラス姿。

11. TOKYO CIRCUS
後半は休むまもなく飛ばしていくと吉川さん。そしてこのインストが!!TOKYO CIRCUS VS RETTY DOLLかと思ったが、今回はTOKYO CIRCUSだった。マイク1本で歌い上げる姿◎これぞ吉川晃司。

12. FAME&MONEY
やっぱりこの曲は特別盛り上がる!!観客も嬉しそうだ。吉川晃司のアクションも格別。まさにライブで必須曲だ。

13. パンドーラ
ギターを持ちパンドーラヘ。“お前はお前を脱ぎ捨てろ”の所で照明が赤くなってた(多分)いい!!

14. Love Way
パンドーラが終わり間髪いれず、いきなりコーラスだけで始まる。おぉめちゃめちゃかっこいいやん!って感じ。一瞬何の曲かわからず・・・ちょっと鳥肌。パンドーラから、かなりの変化球でびっくりだ。まさか聴けるとは思ってもなかった曲なので嬉しい。アルバム『Cloudy Heart』のラストナンバー。この曲の吉川さんの歌い方、声の艶っぽさが好き。大満足。

15. FANTASIA
この曲はtomobrickが始めて見たライブビデオ“SHYNESS OVERDRIVE 1992”ではオープニング曲で、色んな意味で吉川晃司のライブに対して衝撃を受けた曲。だから思い入れも強かったりする。現在もこの曲はライブでかなりの盛り上がりを見せる1曲。吉川さんの派手なアクションが◎。かっこよすぎる。後半開始からここまでのMC無しのステージングはかなり良かった。素晴らしいの1言。

16. BE MY BABY
うわぁ〜!!!!!びっくりした。2月の武道館でもやったけど、まさか表ツアーでもやるとは!!!ちょっとだけびっくり。赤白の照明が交差して、BE MY BABY BE MAY BABY・・・とコーラスが始まる様は・・・氣志團が出てきそうと思わず思ってしまった。(吉川さんファンの方・・・邪念をお許しください笑)生でこの曲を聴けるほど嬉しい事はないです。はい。

17. 1990
このイントロ・・・えっ??まさか・・・えええっっっ・・・???もう言葉にならなかった。あまりにも、あまりにも嬉しすぎて、感激のあまりまた涙が溢れる。溢れかえる。せつなさの時以上に泣けてきた。まさか聞けるとは思ってなかった。Complexの2枚目・ラストのシングル曲。最後のキーボードがまたいいんだ(泣)tomobrickがもう一度できるものなら再結成してこの目でライブを見てみたい3大バンド(ユニット)の一つがComplexだったりする。(ちなみあと2つはSUPER JUNKY MONKEYとSPIRAL LIFEかなぁ)

18. A-LA-BA・LA-M-BA
この曲もライブではお馴染み曲。ここでも左右の花道にやってくる吉川さん。この日一番の接近。嬉しい。

19. LOVIN' NOISE
この曲もイントロで興奮。盛り上がり曲。歌詞もまた吉川さんらしくていいんだ!!“シャツの趣味にまで口出すな 暴れたくなっちゃうぞ〜”の時の吉川さんのアクションがかわゆかった。

20. IMAGINE HEROES
Complexの曲。この曲もけっこうライブでは頻繁にやってる。

21. The Gundogs
ボルテージも最高潮を向かえ、そのままThe Gundogsへ。ギターをかき鳴らす吉川さん。ゴリゴリでカッコイイバックバンド。会場の大合唱。最高。

アンコール

22. モニカ
アンコール前にトイレに立ってしまったtomobrick・・・帰ってきてすぐにモニカが始まったもんだから、ピンクスーツで登場した瞬間を見逃した(泣)なかなか似合ってるピンクスーツ。本人もMCで言ってたけど、まんざらでもない様子。

23. KISSに撃たれて眠りたい
10周年の時につくり、今でも気に入ってる曲ですといってこの曲を。この詞は吉川さんの気持ちをよく表していると思う。
“たとえ誰に何を言われてもいいさ。好きにやれる一瞬(いま)があればそれでいい”“たとえどんな罠も邪魔すればいいさ 好きで決めた明日があればそれでいい”
今でもそのスタンスを守り抜いている吉川晃司。カッコイイです。最後にバック転がでたー!!!すげーよ!!!!

24. INNOCENT SKY
緑のライトの下でギターを持ちたたずむ吉川さん。吉川さんのギターで始まる。やっぱり何度聴いても感動してしまう。この曲も詞がいいんだよなぁ。深いの。

MCも少しあったが、どこに入るか忘れたのでまとめて。

・また新しい映画を録ってます。今までにない感じのせつない役です。と吉川さん。サンタになったり?するそう。来年の冬、クリスマスに公開。恋愛ものかな?

・来年2月に出る新譜『狂った太陽』の詞は高村薫と雑誌の対談をした次の日に書いたらしい。高村さんに触発されてできた詞で、今まで書いた自分の詞の中で一番いい詞だと言ってた。実は今日、高村さんもこの会場に来ています。拍手。と吉川さん。思わず後ろを振り向き会場を見渡すtomobrick。吉川さん曰く、高村さんはブルースとか好きらしいけど、パンクの血が流れてる?根はパンク?そういう感じのことを言ってた。かっこいい人だと。

・レディ・ジョーカーの半田は自分に似ていると。斜めからものごとを見るところとか。あえて演じてるつもりはなかったらしい。1年に一回はこういう刺激(映画)もいいかなと吉川さん。

まさに吉川晃司の集大成と呼ぶにふさわしいライブだった。あのびしょ濡れのスーツの背中を見た時吉川晃司がどれだけこのツアー、今日のライブに自身を捧げているかが本当によく伝わってきた。
昨年のツアーに比べると控え目なMC。しゃべりながらだんだん自分が何を言っているか分からないといった吉川さん。その後に出てきた『心でしゃべってるから…言葉は飾りです』という言葉がとても印象的だった。
あと、裏ツアーでは思いっきりギターをかき鳴らしていた吉川さんが、この日はマイク1本で勝負していた。嬉しい。
来年2月の武道館公演ににいけない身としてはこれで吉川晃司の20周年のアニバーサリーは集結。でもまさにそれに相応しい内容だった。最高の夜をありがとう。そして来年も応援します!!!

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