カーネーション『SUPER ZOO!』

ここ２日リピートしまくってます。そろそろ拙いレビューを書いてみようかなぁと。ほとんど自分のために。

●カーネーション『SUPER ZOO!』【asin:B00031YARK】
２１年というキャリアを積み上げてきて今もなお音楽でリスナーを感動させてくれるバンド“カーネーション”。またもや素晴らしい１枚を私たちに届けてくれた。
トータル６１分３３秒。長いように見えるが聴いてると全くそう感じさせない。やっぱり楽曲のバランスと曲順がいいんだと思う。よく最初ばっかり聴いて…みたいなことがあるんだけどそうはならない。ほんとにサラっと通してきけるアルバム。それでいて、かなり濃い。でもくどくないの。

①SUPER ZOO!
押えた荒々しさのある主題曲。日々の生活の中で人・動物・物・・・など様々な事柄について『全部誰がそうさせたんだ？』と問い掛けるこの曲。こんな世界に俺たちは生きているんだぜ、ZOOに・・・。曲の出だしの一声目、“I'm Falling”が堪らなく気持ちいい。ライブで聴いていた印象とは大分違う気がした。
②レインメーカー
印象的なドラミング。全体的にちょっと実験的で面白いメロディだなぁとおもったら矢部さんの曲だ。直枝さんの優しい歌声が心地よい。この曲から・・・
③スペードのエース
の冒頭、スカパラホーンズの繋がりがめちゃ気持ちいい！シングルリリースされたこの曲。曲調は雨から一転して快晴へっていう感じなんだけど、実は雨の夕暮れの歌。雨の夕暮れでこんな元気な曲、他にあるかなぁ？！なんか楽しくなる。直枝さんのシャウトがたまらないんだよなぁ。
④気楽にやろうぜ
その名の通り『もうちょっと気楽にやろうぜ』というメッセージが存分に込められた１曲。力の抜けたラフなボーカル＆コーラスが◎サビのメロディがかなーりツボ！お気に入り曲♪名曲でしょう。
⑤El Soldado(フリーダム！フリーダム！フリーダム！)
シングル『ANGEL』に収録の曲。この曲すごい好きなの！！アルバムの中で聴くとやっぱええ曲やなぁと。直枝さんのファルセットが存分に楽しめる1曲。
⑥あの日どこかで
カーネーションの魅力のひとつであるしっとり聞かせる美メロ曲。この曲はアルバムの中間点で重要な曲なんだろうなぁと。ここで１息的な？落ち着ける１曲。途中から入るタンバリンの音色がなんとも言えない。じわじわーっと来る名曲。
⑦カウボーイ・ロマンス
きたーって感じ。サビメロがまたいいんだ！そして派手過ぎずちょっと控めで、尚且つ効果的なストリングスが◎。途中に入るトランペットの音色がとっても印象的。大好きですこの曲！！！かなりツボ曲。
⑧Miss Cradle
ベースラインがとても耳に残り、ギターのリフとかもかなり印象的。この曲も矢部さん曲。矢部さんは面白いメロディ書くなあ。アルバムの中で矢部さんの曲はすごいアクセントになってると思う。バランス的に◎Lap Steelがとってもいい。
⑨十字路
前にブログにも書きましたが・・・もう特別に好きな曲ですはい。曲全般に入るピアノがとてもかっこいい。CメロのGETDOWN・・・のとこ大好き。この勢いが聴いていて気持ちいい。車で高速を颯爽と駆け抜けたい感じ。
⑩ANGEL
2004年の名曲を挙げるとしたら間違いなく入る１曲。カーネーションにとっても特別な曲。あぁやっぱりカーネーション好きだなぁと思わせてくれた大切な曲。
⑪魚藍坂横断
アルバム情報が公式HPにアップされてから、この一際目立つタイトルに興味深々だった。この曲も矢部さん作曲。いいメロディ書きますねぇ名曲だと思う。ギターソロが印象的。ライブで聴きたいなぁ。
⑫RUNNIN'WILD
SOUL FLOWER UNIONの奥野さんがピアノ、オルガンで参加。“まだまだ行くぜ。真夜中を今日も走り抜けて・・・”そんなバンドとしての意思表示が込められているようなラストに相応しい１曲。奥野さんのピアノすんごいかっこいいです。
tomobrickおすすめ曲→④気楽にやろうぜ⑥あの日どこかで⑦カウボーイ・ロマンス⑪魚藍坂横断

前作『LIVING/LOVING』で感じた３人の勢いをそのまま・・・というよりはカーネーションがこれまで感じてきた楽しみ悲しみ葛藤希望…をそのまま思うまま感じるままに楽曲として表現した等身大のアルバムだと思う。言うなれば彼等の息づかいを感じることのできる作品だ。とにかく前向きに進んでいるバンドの今の状況がすごく伝わってくる。
カーネーションに興味がある方にオススメするならtomobrick的には前作『LIVING/LOVING』かもしれない。わかりやすさでいえばね。でも欲をいえば前作を聴いてから是非今作『SUPER ZOO!』を聴いてほしいなぁ。とにかく素晴らしい１枚です。カーネーションファンでよかった・・・